テレビがうちにやってきた

温故知新、歴史を振り返りながら明日を探ろう

鉄腕アトムーAIと意識の芽生え

 実はテレビアニメとしての鉄腕アトムはあんまり印象にないのです。

自分が小さかった事もありますし子供の頃は鉄腕アトムよりも鉄人28号の方が好きでした。勇ましくて内容がカラっとしてて子供向きだった気がします。天馬博士に作られた鉄腕アトムですが後から作られた兄(??)がコバルト兄さんで妹がウランちゃん。そっちはおなじみのアトムの育ての親、お茶の水博士が作ったのじゃなかったかな?よく覚えてないけど。時代柄とはいえアトムにコバルトにウランという電力会社が喜びそうな原子力バンザイのネーミングですね。でもよく覚えているのはむしろ小学生の頃に読んだ鉄腕アトムのコミックスの方です。

 マンガの鉄腕アトムに有ったシーンで今でもセリフまで忘れられない印象的なシーンがありました。なぜかココだけ、よく覚えているのです。記憶で思い出して描いた絵なので細かくは違ってると思うけど...鼻のおおきなお茶の水博士が若い頃、ロボットの研究、作成をしている所です。博士は失敗ばかりしていたのですがついに短い時間ですがロボットの覚醒に成功します。そのシーンで...下のような場面でした。

ロボット―意識の芽生え

お決まりですがロボットはこのあと爆発します。まあ失敗ですね。ロボットといいながら人工生命体、人間が自らの手で意識のあるモノを作り上げるという神の領域に踏み込むシーンとして印象に残ったのかもしれません。

....なんとなく人口意識の目覚めというのはこんな風にイメージしていたわけですが現実は全然違うようですね。

21世紀はアトムが闊歩する世界と思って子供時代をすごしましたが2020年を越えてようやく本当にロボットが世の中に登場する世の中になってきたように思えます。予想外?だったのはその過程でコンピューターやインターネットが世の中を十分に変革してきたことですね。未来を描いたどんなSF作品にもそんなものは出てきませんでしたから。(真性のSFファンからしたらいろいろ有るゾとなるのかな?)

ChatGPT4はもうとっくにチューリングテストくらいは突破できると思います。でもPCに意識が宿ったのだ、とは誰も思っていないようですね。じっさいテキストチャットでだけどGPTとやりとりして、それはスゴイのだけども....そうと知っているからなのか何なのか、そこに意識がある、あたらしい意識体が誕生した、というイメージはわかないというかそんな印象は持てないです。なぜなんだろう?

マンガの鉄腕アトムではロボットが社会の中で迫害される世界、ロボットが仕事を奪って行き、人から嫌われ恨まれていく社会、ロボットに人権を与えるべきなんじゃないかという話とかが描かれます。今後AGI(汎用人工知能)が世の中に出てきたら本当にそういう話になるかもしれません。私は必ずしも長生きしたいとは思わないけれど、AGIや自動運転車が走り回るそんな未来はどんな世界なのかぜひ見てみたいなあと思っています。